債券投資ってな〜に?
新NISAでも債券ってポートフォリオに入れるべきなの?
そんな気持ちを抱えている方へ向けて書いています。( ・∇・)
目次
こんにちわ、FPネコのぶっちゃと言います。2級・ファイナンシャルプランニング技能士、日本証券業協会・1種外務員資格を取得しています。
今回は、新NISAのポートフォリオに債券は必要なのかについてお話ししていきたいと思います。
結論、新NISAのポートフォリオには、年齢によっては債券はありだが、基本は株式投資信託オンリーで良い!
この記事を読めば、自分の新NISAのポートフォリオに債券を組み込むべきかどうかの判断材料をゲットすることができます。
債券の特徴を理解して自分に合ったスタイルで資産形成をしていきましょう!
また、先に新NISAの概要を知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。
関連記事・・・2024年新NISAは何が変わるの?ざっくり要点を絞って解説!
新NISAのポートフォリオを考える前にまず、ポートフォリオの意味を知ろう!
ポートフォリオとは、保有している資産の構成を詳しく示したものになります。なのでポートフォリオを組むというのは、どんな投資信託をどのくらい買うか、株式の種類はどんなものをどれくらい組み込むかなどを検討することです。ポートフォリオの例を図.1に示します。
図.1に3種類のポートフォリオ例を出しました。投資の種類や銘柄にはそれぞれのメリット、デメリットがあるので、分散投資をする上で各比率を決めていきましょうというのがポートフォリオの考え方になります。
分散投資については、初心者であれば、投資信託がおすすめです。興味のある方は、投資信託に関連のある記事を下記に載せているのでぜひ見てください。
新NISAのポートフォリオを考える前にまず、債券を知ろう!
債券とは?
国や地方公共団体、企業などの発行体が資金調達のために投資家からお金を借りる際に、発行する有価証券のことです。イメージ的には、借用証書みたいなものと考えてください。
つまり、債券を買うということは、お金を貸すということになります。
イメージ図を図.2に示します。
債券投資の仕組み
債券投資の仕組みについて簡単に説明していきます。
先ほど、債券を買うということは、お金を貸すことになると言いました。お金を貸すと普通タダでは貸しませんよね?
実際に、ローンを組んでお金を借りる時には、利子というものが付くはずです。これと同じように、債券を買うと、その発行体から利子を受け取ることができます。
債券の仕組みのイメージ図を、図.3に示します。
発行体が投資家に借りた額(元本)を返済しなければならない期限日を償還期日と言います。なので償還期日を迎えるまでは、投資家は利子を受け取り、償還期日を迎えると元本が戻ってきます。
新NISAのポートフォリオを考えるために、次は債券の特徴を知ろう!
債券の特徴
債券投資の特徴をメリット・デメリットに分けて説明していきます。
メリット
・安定した収益
・投資の種類の中では安全性がある
デメリット
・発行体によっては、返済されないリスクも
・価格変動に伴って、途中売却の際に元本を下回る可能性も
債券のメリット
安定した収益
債券は、決まった期日に決まった額の利子を受け取りながらも、約束の期限が来ると元本が返ってくるので、安定した収益をゲットすることができます。
また、債券はこの利子による収益だけではなく、途中売却によって得ることもできます。債券は、利子の金利、償還期日まで保有していた場合に受け取る元本の額については変化することはありません。
ただ、債券を買って、償還期日を迎えるまでの間、債券の価格自体は変動します。
イメージ図を図.4に用意しましたので見てください。
自分が買った時の価格よりも債券の価格が上がると、途中で売却することによって収益を得ることができます。
投資の種類の中では安全性がある
債券は、投資の種類の中では、ローリスクローリターンの分類に入ります。図.5に投資の種類とリスク、リターンの図を示します。
もちろん株式投資よりはリターンは劣りますが、銀行預金よりも受け取ることができる利子の金利は高いのでリターンは大きいです。償還期日まで保有していれば、元本割れのリスクもほぼないため、債券は安全性の高い投資の種類となります。
債券のデメリット
発行体によっては、返済されないリスクも
国が発行する国債であれば、国が発行体なので、債務不履行という事態は起きないと思います。
しかし、企業が発行体である、社債などであればどうでしょうか?会社であれば、倒産のリスクがあります。その場合、借りていたお金を返すこともできないため、償還期日を迎えても元本が返済されないということになります。なので、債券を買う際は、このリスクを背負うことになることは理解しておく必要があります。
価格変動に伴って、途中売却の際に元本を下回る可能性も
先ほど債券の価格は変動するというお話をさせていただきました。
価格が下がっている場合、償還期日まで持っておくと元本を受け取れるので、売却せずに待っておくと資産がマイナスになることはありません。
しかし、急にお金が必要になった際などに途中で売却しなければならないことがあるかもしれません。その時に債券の価格によっては元本を下回る可能性もあります。これはどの投資をする際にも考えないといけないことですが、ある程度の現金を残して無理のない範囲で投資をすることが大切です。
債券のポートフォリオ内での役割
景気が悪くなった時の備えになる
債券は、株式と概ね逆相関の関係にあると言われています。なので、通常景気が悪くなると株価が下がってしまいますがポートフォリオに債券を少し入れておくと、全体の資産の低下の度合いをマイルドにすることができます。
元本保全
株式とは違って、基本的に元本が満期に全額返済されます。なので元本損失は極めて低いので、損失のリスクを減らしたい投資家にとっては、守りの資産として有効です。
新NISAのポートフォリオに債券は必要?
先ほど、債券の特徴とポートフォリオ内での役割についてお話ししてきました。
ただ、新NISAでは通常の債券そのものを買うことはできません。新NISAのポートフォリオに入れたい時は、つみたて投資枠で株式と債券があらかじめ組み込まれているようなバランスファンドを選んだり、成長投資枠で、債券の投資信託を選んだりする必要があります。
なので、新NISAで債券を組み入れる場合、先ほどの元本保全という特徴はありません。ただ、景気が悪くなった時の備えとしてしっかりと守りの資産の役割を果たしてくれます。できるだけ、資産を減らしたくはないという考えをお持ちの方であったり、増やす目的よりも減らさない目的が大きくなってくる、50代、60代の方なんかは、債券を新NISAのポートフォリオに組み込むことを検討しても良いと思います。
しかし、基本的には、NISAのメリットである投資の利益が非課税という制度を最大限活かすことを考えると、株式の投資信託などで値上がり益を狙いにいくことを優先するべきです。なので結果的には、年齢によりますが、基本的には新NISAのポートフォリオには債券は必要ないと僕は思っています。
まとめ
今回は、新NISAのポートフォリオに債券は必要なのかについてお話しさせていただきました。
債券の特徴を理解して、自分に債券が必要かどうか分かりましたか?
債券が今は必要ないという方でも将来的に、自分のポートフォリオに債券を組み込むべき時が来るかもしれないので、債券について知っておいて損はないはずです。
その年代に合わせてポートフォリオを調整して資産形成を行なっていきましょう!
この記事を読んで、新NISAのポートフォリオに債券を入れるかどうかの判断材料を集めることができたならば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました(^ ^)
以上、ぶっちゃのアウトプットでした!またね〜!!
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